●2018年9月20日14:30(ハンガリー現地時間)
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僕は長いパンタグラフを伸ばしたトロリーバスを眺めながら、ゴキブリを思い出していた










●リージョンマップ
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ハンガリーの首都・ブダペストに到着してからまだ1時間30分ほどだが、

数時間後には最終決戦地・トランシルヴァニアに向かう寝台特急ユーロナイト『ダシア号』に乗って出発する身。

ドラキュラをやっつけるため古城を効率的に探訪するためにはBROMPTONくんを買い直す必要がある。

BROMPTONを販売しているらしい自転車店まではここから約2km。

Travoyを引っ張りながらトコトコ歩いていこうと思う












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(ハンガリー)探索・ブダペスト 









●目の前に広がる、何の変哲もないヨーロッパ的な街並み・・・
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うーむ、やっぱり中東の街並みの様なエキゾチック感は感じないな・・・。

まあ、旅先の好みによるところもあるのであろうけれど。









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でも、予定通りBROMPTONくんを従えてさえいたならば、

少なくともエルサレムやイスタンブールよりはこのブダペストの方がずっと走りやすかったろうな、とは思う。

・・・フツーにアスファルト舗装で、道も平坦だからな。









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お、夜になったらいい雰囲気になりそうなネオンサインの中に、キャノンもあるぞ

しかし、19時過ぎにはさっきの駅から出発する僕は、このサインの輝きを見る事はできないだろう・・・。











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トロリーバスの他に、トラムも走っているらしい。

公共交通に多様性を感じる街は、探訪していて楽しいな。









●やはり、自転車ユーザーがかなり多い
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それも、テルアビブの様にバッテリーバイクではなく、人力バイクだ。

僕も、早く新BROMPTONをゲットして駆け回りたい









●『少し小腹が空いてきたな・・・』と思ったところでジェラート屋を見つける
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大人気らしくて、地元客が長蛇の列を作っている

『たまにはこういうのに並んでみるのもいいかもな・・・』と思いつつ、

BROMPTON購入を急ぎたくて素通りする








●日本人の音楽団体や・・・
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●ラッパのエンブレムが付いたかわいらしい郵便受けを眺めつつ
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BROMPTON取扱店を目指して急ぐ

そして・・・










●到着ッ!自転車ショップ『mesterbike + coffee project』!!!
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よし、まずはBROMPTON車体購入だ!

そして、可能な範囲でオプションつけて、新BROMPTONくん(BROMPTON M6L tuned in Budapest)の誕生だ!

KOU:「BROMPTON M6Lくださいな! できればコバルトブルーに近い色のヤツ!」

店員:「BROMPTON?取り寄せ販売になるけどいい?」








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KOU:「ええっ!? だって、メーカーの公式サイトにも販売代理店って出ているのに」

店員:「取り扱いはするけど、取り寄せなんだ・・・」










●なんだそりゃ
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お店の外に一旦出て、VAIO ZからBROMPTON公式サイトを立ち上げて店の事を調べてみる。

『Distributor(販売代理店)って書いてあるんだけどなあ…???』

店が一旦商品を購入して在庫を置いて販売するのがフツーだろう・・・と思ったが、

その文字にカーソルを合わせると、説明書きがあるみたい。

なんだ、これは・・・?








●あっ
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ショップのBROMPTON取り扱いレベルらしい。

上はプレミアムなサービスを提供してくれるショップから、

下はスペアパーツ程度を辛うじて取り扱っている程度の販売者・・・といったレベルだ。

でも、ランクの中に『Distributor(販売代理店)』って無いぞ・・・???










●ブダペスト都市圏にある2件の『Distributor(販売代理店)』って、いったい、何
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どうもよく判らないので・・・










●名古屋のショップを検索して、感覚的な把握を試みる
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こうやって見ると、名古屋がブダペストとは比べ物にならない規模の巨大都市圏を持っているのがよく判る。

普段、僕がよく使う『GO CYCLE』や、ポタ倶楽部メンバーが愛用する『じてんしゃひろば遊』は、

BRPMPTON公式では『最もお勧めなショップランク』だ。

また、失った『BROMPTONくん(先代)』を購入したワイズロードはランク中間の『認定ショップ』となっている。

この後、世界一の巨大都市『東京』でも検索したが、

無数に出てくるショップの中に『Distributor(販売代理店)』なんてランクはない。

・・・これって『ランク外』って事なのかしら?










●よく判らないが『お取り寄せになる』という事だけは判った

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「滞在時間3時間しかないけれど、取り寄せられるかな」…なんて、さすがに訊く気にならないや。









●『東欧』を選んだのが仇になったか
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これが『西欧』であれば、ロンドンやらおパリやらベルリンやらどこかしらの大都市に行ってるだろうから、

少なくとも名古屋規模の都市圏の中でBROMPTON取り扱いショップなどカンタンに見つけられたろうに、

『西欧ほど都会化してない東欧を旅しよう』なんてノコノコやってきたから、最大都市ブダペストでもこのザマだ。

そもそも、『パンクしたら修理店探すの困りそうな地域』で『車体そのものを購入しなければならない』なんて、

想像すらしなかったもんな。










●川が見えてきた・・・
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『ドナウ川か・・・』










●出発前、想像していた『ポタしやすそう + 雰囲気とてもよさそう』な街並みも見えてきた
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くそっ!

滞在時間が短いブダペストでも、BROMPTONくんを駆っていれば川沿いの世界遺産群や、

ヘンテコな珍スポ的ミュージアムに立ち寄れると思っていたのにな!











●この『旅』は、はっきり言って失敗だったのか?
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●それを決められるのは、僕だけだ(*v.v)。。
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『とりあえず、今のところはめちゃ楽しんでる

パートナー・BROMPTONさんとの冷却期間や、愛馬・BROMPTON号との別れなど堪える事もあったが、

いくつもの障害を乗り越えてここまでやってきた。

まあ、滞在時間が少ない中で、徒歩で街の中をトコトコ歩きつつ現地の自転車店に立ち寄ったりしながら、

こうやってドナウ河畔を散策出来ているのも、なかなかではあるまいか。











●Travoy トレーラーの便利さは言うまでもなく
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フツーのスーツケース引っ張っての探訪なら鬱陶しくて仕方ないような階段やレンガ道もラクラク

のんびりと歩きながらブダペストケレティ駅に戻りつつ、

決戦地・トランシルヴァニアでの対ドラキュラ戦に向けて、マインドをチェンジしていこう・・・

・・・と、思っていたら、時差7時間、間もなく金曜日の23時を迎えようとする名古屋の部下からLINEで着信。

S:『●●のプロジェクト、通りました!!』

KOU:「おおっ!」



よかった~



みんなで苦労した甲斐があったな~!

これでまたひとつ、部署の実績を積み重ねられる。

だいぶ気持ちも軽くなって、旅モチベも一気に高まったぞ













●ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。後半テーマ曲 KONAMI 悪魔城伝説(1989)♪Aquarius 










●改めて見回しても、自転車の使用率が本当に高い街と思う
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走行面が完全にフラットになっていて、市街全域、とても走りやすそうだもんな。

また、緯度的に涼しい地域というのもよいのだろう。









●都心部なのに、交通量もそれほど多くないのもよさそう
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特に、ドナウ川の西側は空いている。

日本の都市だったら、1日中大渋滞してそうなもんだが、東欧はまだクルマが少ないのかな












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交通量の点もふまえて、本当にポタリングに最適な都市だと思う。

ドナウ川沿いがこんな街やのどかな田舎の繰り返しなのであれば、

旅ポタ ワールド篇で『東欧+中欧コース』の計画もアリだなあと感じる。

例えば、ドナウ河畔の国々を上流→下流に通り抜けていくポタは、らくちんそうで、僕向きでいいかも知れない。



・・・ん?









●河原になにかあるぞ
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●河原に下呂温泉みたいな露天風呂が
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水着着用とはいえ、下呂温泉も、ここも、よくこんな衆人環視の場所で風呂?に入れるもんだ。

そうか、ブダペストは温泉で有名だ。

もう立ち寄る気はないけれど、すぐ近くにゲッレールト温泉という100年前に造られた超豪華なのもある。











●ゲッレールト山
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これから渡る橋の西側に位置する高さ235mの山。

頂上付近には大きな十字架の他に古くからの要塞や王宮もあるらしい。

1956年のハンガリー動乱では、ここを占領したソビエト軍が要塞の砲を使って、

敵性の政権が降伏するまで市内に砲撃を浴びせかけたというとんでもない歴史がある。










●リバティ橋(2代目)1946年竣工
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先代の橋は1896年に架けられたが、1945年にドイツ軍が爆破して崩壊したという。

4本の橋脚の頂上の飾りは、ハンガリーの神話に登場する怪鳥・トゥルルがあしらわれている。









●この橋を渡って駅方面に戻る
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振り返ってゲッレールト山を見ると、壁に色々な歴史的建造物が見える。

この山の中には太古からの洞窟も存在し、近年でも水晶だらけの洞窟が発見されて話題になったそうだ。

このあたり一帯が世界遺産になっている。











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BROMPTONくんと一緒の探索だったら見学しにいくところだが、

結構疲れてしまっているので、立ち寄りは『次回(*v.v)。。』とする。









●なるほどなるほど・・・
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これがブダペスト的生活か









●橋を渡り切ったところで、駅まで思ったよりキョリがある事に気づき・・・
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トラムに乗って駅まで行こうと思ったが・・・








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ラッシュアワーの時間と相まって、小さなトラムはすし詰め状態。

しかも、乗り方が独特でいまいち判らなかったので諦め、通りでタクシーを拾って移動することにした。

この運ちゃんも話好きで、ブダペストの通りの事とか色々教えてくれた。それに、意外と日本の事を知っている。

運ちゃん:「日本に行った事は無いけれど、俺はカラテを20年やってたんだ。昔、クロサキって人がいたろ?」

KOU:「黒崎健時の事かい?そりゃあ、日本でも格闘技好きな人じゃないと知らない名前だよ

運ちゃん:「ああいうカラテカに憧れてねえ。ブダペストでチャンピオンになった事もあるよ

KOU:「すごいじゃないの

彼の口からはマス大山や千葉真一から佐竹、武蔵などやK-1の話などが出ていた。僕よりちょっと年上かもだ。










●運ちゃん:「国にカネがなくて、駅の補修は正面しか出来ていないんだ」
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あれ?その話、空港からのタクシーでも聞いたような。

日暮れ時が近づいてきたブダペスト・ケレティ駅東側のタクシープールで降車。

運ちゃん:「アリガトウ よい旅を」

KOU:「おっ、こちらこそありがとう







●ブダペストケレティ駅入り口前
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鉄道にさほど興味ない僕でも、国際寝台特急一等個室での次国入りは、なかなかワクワクする

列車も、この古びた駅始発のものをわざわざ選んだほどだった。

発車まではまだ1時間半ほど時間があるし、駅の中で食事とりながら、

トランシルヴァニアの探検計画を修正するとしよう・・・。





次回:ハンガリー最終章

 古びた国際寝台特急に揺られ、最終決戦地ルーマニアのトランシルヴァニア地方に移動する




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■ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。INDEX
序章

Ⅰ.イスラエルの章

Ⅱ.トルコの章

Ⅲ.ハンガリーの章

Ⅳ.ルーマニアの章

終章