●2018年9月16日 17:40 (イスラエル国 現地時間)
イスラエル北部の港湾都市『アッコ』に向かう特急電車に乗った僕は、
アサルトライフルを携えた巨躯の女性兵士を対面に、この国第2の都市『ハイファ』に差し掛かっていた。
アッコへの到着は当初予定から3時間30分遅れの18:00前といったところ。
テルアビブのショップに『フロントライト』を買いに行く時間は、もはや無いので・・・
アッコの探訪目的地である『旧市街』に行く前に、営業中のショップに立ち寄ってみる事にした。
候補店は3店舗。早速、向かってみる事にする。
⑤
(イスラエル)アッコ旧市街をポタる 篇
●まず1軒目、一番期待していた『VEROLAND BIKE TRAVEL』
・・・建物すら存在しなかった
●2軒目はショッピングモールの中にある『MEGA SPORTS』
厳しい保安検査を経てモールに入ったが、総合スポーツショップの筈がゴルフ専門店に・・・
●最後の1軒はヘブライ語で店名すら読めなかった店
・・・スクラップ屋にしか見えない
この街で自転車のライトを購入するのは僕にはムリだ
●買い物がムリなら、即・旧市街ポタに向かうぞ
小さい街なので、すぐ、それらしいエリアになってきた。
●しかし、『アッコ』とはどういう街なのだろうか?
それを答えてくれるガイドさんはやはりいないので、この街では『地球の歩き方』を頼ってみよう。
イスラエルの海岸線の北部、レバノンとの国境の手前に位置する小さな港街、アッコ。
アッコの魅力はくねくねとおり曲がった細い石畳の路地で構成される旧市街が、
観光地化されることなく昔のままの状態で残っている点。
2002年にはユネスコ世界遺産にも登録されています。
ゆっくり観光しても1日で見どころを網羅できる小さな町で、
テルアビブから電車で片道1時間半ほどで行けることもあり、日帰り旅行におすすめです。
アッコの歴史はとても古く、アッコの名が書物に記録されたのは紀元前19世紀エジプトまで遡るほか、
ギリシア神話においてはアッコは英雄ヘラクレスが傷を癒した土地とされています。
ヨーロッパと中東・アジアの中間地点に位置する重要港であることから歴代の多くの勢力が攻略を試み、
この都市に歴史を刻んできました。紀元前3世紀にはギリシャ人の入植が始まり、
紀元前333年にはアレクサンダー大王が硬貨の鋳造場を設立。
アレクサンダー大王の死後にはエジプト発の勢力、その後にはローマ帝国による統治と続きます。
後にはアラブ勢力、十字軍、マムルーク朝、オスマン帝国、イギリスと次々と
異なる勢力の支配下に置かれます。
なお、1799年には失敗に終わるもナポレオンもアッコの略奪を試みています。
ふむふむ、なるほど
●僕は長らく『迷路のようなスーク(市場)』をBROMPTONくんと訪ねてみたかった
イスラエルの旅はそれを存分に楽しむ為だ。そして、ここがその入口という事になる。
●ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。前半テーマ曲 KONAMI Pop'n Music(2010) ♪The Sky of Sadness
●BROMPTONくんを押しながら、トンネルの様な建物から旧市街へ
ほう・・・なかなか趣きがある
天井の明かりとり窓・・・素敵だ
おお・・・カッコいい。コバルトブルーのBROMPTONくんの背景に相応しい。
しかし、ゲートは閉まっている
道が、迷路の様に入り組んでいる・・・適当に進んでみる。
都市遺跡の上に近代の建物が建っている様は、僕が大好きな『カオス感』に通じる
アーケード街に入ると、エキゾチックな中東的色彩・・・
●『ようやく、こういう街に来たんだなあ』と思う
20~30代半ばまではお金も時間もなかったからなあ・・・よっぽど、生き方へたくそだったんだろうな
●『中東的な街』に最初に魅了されたのは、JOJO第3部を見た高校の頃か
実は、あの作品に中東は出てなくて、インド、パキスタン、カイロの描写を中東と勘違いしただけなのだけど・・・
●勘違いしたまま、こういう情景に惹かれていたんだよな
あの頃から25年(*v.v)。。
今、僕は、とても幸福な旅路にいると思う。
『・・・醒めないままで、ホントによかった』
●小腹が空いたので、スークのお店で腹ごしらえをしていこう
パッと入ったこの店、何の店か判らないまま、英語で書かれている具材『グリルドチキン』と注文してみる・・・。
●タコスっぽい料理だった
味はとても良いのだが、日本人感覚で考えると2人前オーバーのサイズ。
テルアビブに戻って夕食とるつもりだったのが、この店でおなかいっぱいに
頭にヤリが刺さったウサギがこちらを見ている・・・さて、行くか
●迷路の奥の方に進むと、より民家的なエリアに
●アラブ系家族が夕涼みの最中だった
アラブ人のおじさん:「ほう、日本から! 自転車、ここに置いてゆっくり見てまわるといい」
イスラエルは特に親日国ではない筈だが、なかなか親切な人が多い気がする。
●この国の長い日中も、そろそろ終わりか・・・
BROMPTONくんをアラブ人家族に預けて、しばし街を散策(´ε`)~♪
・・・4000年前の市民も、こうやって月を見上げていた事だろう。
●迷路の中には、馬もいた
昔は、この街中にこんな情景があったのかも知れない。
●灯台下のこのcafeレストランには立ち寄ろうと思っていたのだが、腹いっぱいだ
残念ながら、この都市の地下にある十字軍時代の『地下迷路』を巡る時間はなかったが・・・
十分、満足だ
●ほどなくアッコ駅に戻ってきた
イスラエル、まだちょっとしか回ってないが、この国、『旅感』の満足度がとても高いぞ
さて、テルアビブのホテルに戻り、明日の探訪の準備をすることにしよう。
■ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。INDEX
Ⅱ.トルコの章
Ⅲ.ハンガリーの章
Ⅳ.ルーマニアの章
終章
コメント